ペットの健康診断
ワンちゃんやネコちゃんは、歳をとるスピードが早いため1年に1回の健康診断でも 人間で考えると4~5年に1回の計算になります。
最近痩せてきた、食欲がない、運動をしたがらない、咳やくしゃみをするなどの 動物達の体調の変化に気付いてあげられるのは飼い主様です。
フィラリアの検査と同時に血液検査もできますのでその際に一緒に行ってみては いかがでしょうか?
病気の早期発見、治療に繋がり大切な家族と長く健康で快適な生活を一緒に送る上でも大切な検査ですので定期的に行うことをオススメします。
血液検査以外の検査をご希望の方は、レントゲン検査・エコー検査なども可能です。 詳しくはお問い合わせ下さい。
通常の血液検査(生化学検査15項目+血球検査)を、半額で検査をさせて頂きます。
追加検査として、中年からに増えてくる甲状腺機能亢進症の検査や最近増えているフィラリア検査などもさせていただくことが出来ます。
また、その時に新しいうんちやおしっこをお持ち頂ければ、一緒に検査する事ができます。
各種予防
◎フィラリア・ノミ・ダニ予防
特にノミ・ダニ予防に関しては病院でも通年投与をおすすめしています。 また、フィラリア症予防も、蚊を見かけなくなってから次の月までしっかり投薬して下さい。 最後の1回の投薬を忘れてしまう事で、今までの投薬が無駄になってしまう事もあるので、ノミ・ダニ予防同様に、毎月1回継続して駆虫してあげましょう
◎マダニ予防
『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』という病気をご存知ですか?(人間が感染する病気です。)
ダニが媒介するウイルス感染症で、日本でもわかっているだけで4人の方が亡くなっています。
【感染ルート】マダニ、患者の血液、体液の接触
【症状】発熱、嘔吐、下痢、頭痛、食欲の低下、血液中の血小板・白血球の減少
【治療方法】有効な治療方法・ワクチンなどはなく、輸血や血圧が低下した場合は昇圧剤を投与するなどの対症療法のみ
【予防対策】まずは、マダニに咬まれない事が重要です。
マダニは、葉っぱの裏などに隠れていて、動物の体温や発する二酸化炭素に反応して、付着・移動をします。
草むらなどマダニの生息しそうな場所には、入らない様にしましょう。
入る場合は、長袖・長ズボンを着用し、なるべく肌を露出しない。足も完全に覆う靴を履きましょう。
また、草むらが大好きでマダニがついてもわかりずらいペットには定期的に予防薬をつけて家族みんなでマダニとの接触率を減らしましょう。
咬まれてしまったら速やかに医療機関を受診し、その後の体調、発熱に注意して下さい。
空気感染、咳やくしゃみの飛沫感染はないので、国内での急速な感染拡大の恐れはないようです。
また、イエダニとマダニは違い、さらにマダニでもすべての種類が危険なわけではないようです。
今のところ、犬や猫などの動物には感染しても発症はしないと言われているそうですが、 『日本紅斑熱』『ライム病』など、マダニが媒介するウイルス感染症は他にも沢山あります。
また、一つのお薬でマダニ以外のノミなども予防できます。
◎狂犬病予防
登録がお済の方は、狂犬病予防注射のお知らせハガキをご持参の上ご来院下さい。
ハガキを紛失してしまった場合でも、当院にて必要事項をご記入頂ければ接種できますのでご来院下さい。
八王子市にお住まいの方には、当日に注射済票の交付が出来ます。町田市・相模原市など他の地域にお住まいの方には、証明書を発行致しますので、保健所・市役所または各事務所へ提示して頂き、注射済票の交付を受けて下さい。
お急ぎではない場合は、当院で代行致します。詳しくはおたずね下さい。
*初回登録料・・・3,000円(当院で代行する場合、保健所に納める初回登録料が必要となります。登録がお済の方は必要ありません。)
*注射料・・・3,000円
*注射済票料・・・550円 (当院で代行する場合、保健所に納める注射済票料が必要となります。)
ワンちゃんの体調が悪い、1カ月以内に他の予防接種を受けている、妊娠中の場合はいずれも狂犬病の予防注射の接種が出来ません。
また以前、予防注射の接種後に具合が悪くなったことがある、という方はご相談下さい。
狂犬病とは・・・
狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有する犬、猫およびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からのウイルスの侵入、および極めて稀ですが、濃厚ウイルスによる気道粘膜感染によって発病する人獣共通感染症です。
この病気は、発病してからでは有効な治療法がなく、ほぼ100%死亡してしまう大変恐ろしい感染症です。
しかし、ワクチンで予防することができますので、ワクチン注射は狂犬病の予防対策には非常に重要です。
(感染症発生動向調査より)
狂犬病予防法について
日本では、昭和25年に制定された狂犬病予防法という法律によって、国内の犬の登録及びワクチン注射と輸出入時の検疫が義務付けられています。
生後91日以上のワンちゃんは、飼い始めてから30日以内に登録をしなければならないことになっています。
登録をしますと、「鑑札」が交付されます。これは、生涯1回交付されるものです。鑑札は、ワンちゃんの首輪に着けておくことが義務付けられています。
そして、生後91日以上のワンちゃんの飼い主さんには、毎年4月から6月までの間に狂犬病予防注射を受けて、狂犬病予防注射済票の交付を受けなければならないことになっています。
鑑札同様、狂犬病予防注射済票も必ずワンちゃんの首輪に着けておいて下さい。
幸いなことに、日本においては昭和32年以降発生していませんが、それまでは毎年たくさんの人がこの病気で亡くなっていました。
世界的にみると、「狂犬病」の発生がない国や地域はほんの一握りにすぎません。世界各国間で盛んに貿易が行われている今日、日本にもいつ「狂犬病」が再上陸してくるのか分からないと言われています。ワンちゃんに予防注射を接種することで、愛犬への感染を防ぐとともに、ワンちゃんから人への感染を防ぐことができます。
ワクチン接種で予防が出来ますので、しっかり予防してあげましょう。
ワクチン接種に関してのご案内
当院ではエビデンスに基づく獣医療として世界小動物獣医師会(WSAVA)のワクチン接種ガイドラインに賛同し、推奨されるワクチン接種方法に変更しております。
→詳しくはこちら「動物に”より優しい”予防医療を目指して」