ペットの災害時について
いよいよ9月に入り、秋の気配も漂ってきましたね。
この間の9月1日は、1923年(大正12年)に起こった関東大震災にちなんだ防災の日でしたね。
地震といえばわたしたちの記憶に新しいのは、2011年の東日本大震災ですね。
ここ東京でも大きな揺れを観測し、不安な毎日を過ごしたことと思います。
そんな時、みなさんペットを飼われている方が心配されるのは「災害時のペットについて」だと思います。
そこで今回は地震などの災害時のペットへの対処をご紹介します。
天災大国とも呼ばれている日本ですので、ペットの安全のためにもしっかり備えておきましょう。
★ 同行避難と迷子
過去に起きた災害で、ペットが飼い主と離れ離れになってしまう事例が多数発生しました(家に置いてきてしまう、避難所に連れていけないので放してしまうなど)。そうすると保護に労力・時間がかかるだけでなく、その間にペットがケガをしていたり、死んでしまうおそれがあります。また不妊去勢のされていない場合には繁殖してしまい、住民の安全や公衆衛生の悪化が懸念されます。
このような事態を防ぐには、ペットと同行避難することで放浪動物を増やさないようにすることが大切です。
また、わんちゃん・ねこちゃんも災害時では驚いたり、興奮したりして脱走など普段からは想像も出来ないような行動を起こしてしまうことがあります。混乱した状況の中では脱走したペットを探すことは非常に困難になりますので、もしもの時に備えてマイクロチップの挿入をおすすめします。
それに加え首輪、鑑札、わんちゃんでは狂犬病予防注射済表もつけておくとよいでしょう。
★ 避難所
災害時、避難所には多くの人が押し寄せ、たくさんの人々と過ごすことになります。
当然ですが、その中には動物の苦手な人、アレルギーを持っている人などもいらっしゃいます。
そのため、ペットを連れて避難所へ行く場合そういった人たちへの配慮が必要となります。
東日本大震災で実際にあった避難所でのペットのトラブルでは鳴き声、臭いなどの苦情が最も多く、他にもノミが出た、攻撃的な行動が見られたなど適正な飼育がされていなかったことによるトラブルが多かったようです。
ですので、普段から
各種ワクチンの接種
寄生虫の予防と駆除
不妊去勢手術を行う
しつけ面では、
キャリーバッグやポーターに入ることを慣れさせる
人や他の動物に攻撃的にならない
決められた場所で排泄出来る
「待て」「こい」「おすわり」などの基本的なしつけをする
すべてこなすのは(特にしつけ面)すごく大変になると思いますが、避難所などで家族・ペットが悲しい思いをしないためにも少しずつでも取り組んでいきましょう。
★ ペット用の備蓄品について
東日本大震災などを経験して、おうちにお水や乾パンといった備蓄品を備えているというお宅も多いのではないでしょうか。
ところがペットと一緒に避難するとなるともちろんペット用の備蓄品も必要になってきます。
☆特に必要なもの☆
※ 首輪・リード(のびないもの)
※ フード…出来れば1か月分くらい。特に療法食などは流通がストップしてしまうと入手困難になってしまいますので、しっかり確保しておきましょう
※ 水
※ 薬
※ キャリーケース・ポーター など
その他にも持ち出すことが出来たら、
トイレシーツ
おもちゃ
タオル
ブラシ
などがあるとよいでしょう。
★最後に…★
いつ起こるかわからない災害ですが、防災対策をきちんと行い、いざという時に少しでも冷静・安全に行動できるように日頃からきちんと準備をしておきましょう!
○参考ホームページ:災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(環境省)
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html